太陽光発電について思うこと
東日本大震災で東電福島第一原発の事故があってから急速に増えていった太陽光発電。もちろん再生可能エネルギー&クリーンエネルギーなので増えることはいいことだとは思います。ただし、いい面ばかりではありません。当初から問題があると思っていました。
今日の読売新聞オンラインに次のような記事が
【独自】川が汚れてから住民気づく…太陽光発電巡りトラブル続発、条例で規制も
再生可能エネルギーの代表格である太陽光発電を巡り、全国で少なくとも138の自治体が、施設の設置を規制する条例を定めていたことがわかった。東日本大震災後、導入拡大が図られた一方で、景観の問題などから各地で住民の反発が相次ぎ、対応を迫られた自治体が、「防衛策」として独自ルールを定めた背景が浮かぶ。(加藤哲大、山下真範)
市内を流れる一級河川・猿ヶ石川で赤茶色の濁りが確認されたのは2019年4月。濁水は、山奥の小さな川から流れ込んでいた。その小川のそばでは18年4月、約90万平方メートルの広大な敷地で太陽光発電の建設工事が始まった。雑木林を伐採した造成地で土がむき出しになり、雨が降ると泥水が川に流れ込んでいた。
読売新聞オンライン
以前から山林を開拓したり、耕作放棄地、工場跡地などで大規模太陽光発電所がどんどん作られてきました。このころから太陽光発電については疑問ばかり。クリーンなエネルギーを作るために環境を破壊?森林を伐採した結果として二酸化炭素量は増えないのかとか、原発の停止なんて一時的なもので将来的に原発再稼働とかになれば売電価格なんて下がるだろうし、その頃には太陽光パネルの入れ替えなんかのコストもかかってくるからそもそも事業として成り立つのだろうか?とか。それにあんなにも雨後の竹の子の用に個人も含めて設置していけばそれだけでも売電価格の低下リスクがあることは考えないのかとか。
このグラフのように日本は右肩下がりに下がっています。
ここ数年太陽光発電事業者の倒産件数も高止まりしているのがわかります。
これもすべて目論見の甘さと政治的な後押しが足らないとこが原因じゃないでしょうか。太陽光発電自体はクリーンなエネルギーだし、いいと思っています。だからといって貴重な森林資源を破壊してまでやるのは本末顛倒。土砂災害のリスクだって上がるだろうし、温暖化に寄与するだけじゃないでしょうか?
筆者の住んでいる地域も近くに太陽光発電で森林がけっこう伐採されてしまいました、そのせいか温暖化以上に熱くなってる気がします。
太陽光発電は初期設置費用と定期的なメンテナンス、さらにパネル自体の寿命があるためパネルの交換費用などけっこうなコストがかかるもの。個人でつけた方とかは最初の頃は良かったでしょうが、今後特になんの政策の後押しもなければ、売電で得る利益よりも維持のコストがかかる羽目になるかもしれません。
当初は政策の後押しがあって、たしか設置費用の何割か補助金とかが出てたと思います。オール電化の住宅とかも増えてきましたし、メリットも色々あるでしょう。災害時には影響をもろにうけますが・・・。
筆者が思うに、個人に設置を任せて運用するよりも、個人宅の屋根とか、駐車場とかの空中部分とかを複数年単位で借り上げて太陽光パネルを設置できるような法律を作って売電システムではなく電力会社に運営させればいいんじゃないかと思うんだよね。電柱とかだって使用量を払って設置しているわけじゃないですか。個人宅や駐車場なら近くに電力は通っているわけだし、送電網に簡単にアクセスできるのもメリット。そうすればメンテナンスも電力会社が行えばいいんだし個人の負担は減る。数年先のパネル全交換とかのリスクを追わなくて済むし。電力会社はスケールメリットを使ってパネルの費用とかも抑えられるだろうし。
そうすればわざわざ森林伐採とかしなくてもまだまだ空いてる屋根や駐車場や倉庫や工場などなど使える空中空間はいくらでもあると思いますよ。何かいい方法はないのでしょうか?