ワクチン接種後に高齢者が死亡、因果関係は?何か対策は?
どんな新薬やワクチンの開発でもそうであるように切っても切り離せないのが副反応。ここの評価がワクチン認可までのハードルになっているのは間違いない。
高齢者向け介護施設入所者に優先的に接種を進めているノルウェーで、ファイザー・ビオンテックのワクチンの投与を受けた約4万2000人のうち33人が亡くなったと1月半ばに報告された。全員が接種後数日以内に死亡し、年齢は75歳以上で、余命数週間から数カ月の末期患者も含まれていた。ノルウェー医薬品庁によると、高齢者向け介護施設や長期ケア施設では平均で週400人が亡くなっており、33の死亡例とこのワクチンを直接結び付ける証拠はない。同庁の主任医務官であるシーグル・ホルテモ氏は、重い基礎疾患を持つ患者にはワクチンの一般的な副反応である発熱や吐き気が致命的になった可能性を排除できないと語った。
ブルームバーグ
ブルームバーグによるとこのノルウェーの例はワクチンと死亡の因果関係を直接示すような証拠はないとのこと。特に高齢者向け介護施設の入居者に優先的に接種しているとのことで、ある程度リスクが高い層への摂取であることは考慮するべきだと思う。
日本でも、早くて2月の中旬には医療従事者などから優先接種を行う意向のようだ。ただ、このノルウェーの例が示唆するのはリスクの高い高齢者の摂取をどうするべきなのかということなんじゃないかと思う。
もちろん新型コロナウイルスに感染して死亡するリスクの高いのは高齢者で更に基礎疾患を持つ方々なのは間違いない。ただ、このような高齢者施設の入居者向けに摂取するのはどうかと思う。こういった施設には持ち込まないのが原則。だとすれば、そこで働く従業員、出入りの業者などに優先接種していったらどうか。もちろん医療従事者の優先接種は当然だと思う。
高齢者施設であってもデイサービスとなると利用者は一時的で家庭と施設の往復を伴い感染リスクも高まるし、持ち込ませない観点から、こうしたデイサービスの利用者には優先接種はしたほうがいいと思う。
外部との接触が施設の従業員しかいない高齢者にあえてリスクを追わせる必要があるのだろうかと思う。
筆者の祖母も介護施設をショートステイで利用しているが、新型コロナウイルスの影響で今はロングステイになって一度も帰宅できていない。リモートでの面会のみの状態。100歳超えて今も元気だが、糖尿病の基礎疾患があり、高血圧でもあるが、自力で歩いて普通に生活しているし食欲も旺盛。もし、ワクチン接種によって何かがあったらと思うと不安がある。
できればこういった直接的な外部接触のない高齢者にたいしては摂取を見送って、施設の従業員や出入り業者にワクチンを摂取して持ち込ませない対策でなんとかならないだろうか?